宮野古民家自然園

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宮野古民家自然園

築約200年の目黒区指定有形文化財であり、当時の典型的な農家の記憶をを今に伝えている。大正12年の関東大震災直前にほぼ現在のカタチに改修されたそうだが、幾多の試練を乗り越えて、今もなおこの地に建ち続けている。約1000坪の敷地にはさまざまな樹木が植えられており、当時はあたりまえだった光景が、今はとても贅沢に写る。使用している材料も、襖に幅約900mmの杉の一枚板を使用していたり、廊下の床材は9mの一枚板を使用していたり、今は高価すぎて使えないような材料が使われており、経年変化で黒光りするほど奇麗な状態に保たれている。

これだけの古い建築と広い敷地を維持管理していくにはとても大変なことだろと思い解説員の方にお聞きすると、文化財の指定は受けているが目黒区からの補助はほとんどなく、維持管理費を捻出するする為、敷地の一部を切り取ってつくったゴルフ練習場の収入をあてながら、ぎりぎりで管理を続けていると話されていた。

以前地元の桐生市にある、彦部家屋敷でも同じことを言われていたのを思い出した。やはり大変な思いをして維持管理されていて、自分たちの代まではなんとかやっていきたいが、次の世代になるころにはどうなるかわからないと嘆いていた。

歴史的にも貴重な建築物をなぜもっと援助できないのか。公共施設に数千億円使うなら、その何分の一でもよいからこういった歴史的建造物、特に民家や屋敷など日本人の生活に密着してきた建築の保存にまわすべきではないだろうか。

先人たちの知恵や教えを学び、現代に生かし、後世に伝えていく。そのためには素晴らしい日本の文化を絶やしてはいけないのです。
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by imadesign | 2015-09-26 18:31 | diary
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